再生医療に欠かせない脂肪幹細胞とは
再生医療に欠かせない細胞として注目されているものが、「脂肪幹細胞」です。
この「脂肪幹細胞」は、人の腹部や大腿部の皮下脂肪から脂肪を採取することで、生成することが出来ます。
東大阪市の「そばじまクリニック」は、クリニックという医療機関レベルで再生医療を提示している病院です。
すでに変形性関節症などの治療などに、再生医療の技術を使用しています。
再生医療は、一度は損なわれた臓器や組織の機能を再び取り戻す医療です。
幹細胞はその取り戻すための機能を果たします。
さらに自分自身の皮下脂肪から採取された細胞という利点があるため、移植の際に拒絶反応を起こすことがありません。
このメリットは非常に重要で、細胞バンクが設立されているほどです。
脂肪幹細胞を生成することは、簡単な作業ではありません。
依頼主の皮下脂肪を採取したあと、その細胞は滅菌処理を受けながら幹細胞と分離されます。
こうして濃縮幹細胞を採取したのちに、冷凍保存を行うのです。
一般的には皮下脂肪350ccからとれる幹細胞はわずか5ccと言われています。
貴重な幹細胞は、いくつかに分けられて冷凍保存され、持ち主のいざという時に使用されるのです。
現在はこの幹細胞を培養するという技術も開発されています。
培養には5、6週間かかりますが、今後の再生医療に役立つ技術として注目を集めているものです。
移植できる細胞が増えれば、それだけ複数回にわたって患部に投与することが可能となります。